<<<<  前のページへ  ||  [目次へ行く]  ||  次のページへ  >>>> 
~ Greece - Athens ~

■ アテネ - 世界遺産:Acropolis ■
いきなり苦しい出発

毎度のことであるが、出発日前夜と当日の半日はいつも気分が悪くなる。まるでHomesickと不安を足して2で割ったような感じで今回もその洗礼を受けた。まず機内食で苦手なチーズサンドイッチで胃がもたれて気持ち悪くなり、飛行機の窓から見たことのない景色や町並みが見えてきて不安になり、1時間後飛行機が到着しRunwayに降りると38度の熱気が待っていた。私はこの時点でひどい気分になっていたが、さらに悲劇が続く。なんとヨーロッパ旅行のギリシャ編のコピーした紙を持ってくるのを忘れていた。本の内容にはさっと目を通しただけだったので、どのように行動したらよいのかさっぱり覚えていなかった。とにかくアテネの中心地、シンタグマ広場(Syntagma)までのバスに乗ったが、車酔いする私にとって最大の山場となった。25分もクーラーの効かないバスにブラブラ乗せられて下車した時には、KnockOut寸前だった。車酔いの気分の悪さと気温38度の暑さで、私の背中は汗びっしょりである。なぜ旅なんかに出たんだと矛盾的後悔をしながら、アクロポリスを目指した。
パルテノン神殿工事中
やがて、観光客がたくさんいる場所まで行くと気分も回復してきて、早速お土産店などで、お勧めのHostelを聞いて探し出すことができた。ホステルはアクロポリスの目の前にあったので、日が暮れる前にパルテノン神殿に行く事にした。この世界遺産にはかなり期待していたのだが、実際丘の上に着いてみるとパルテノン神殿の4分の1以上は復元中で、鉄筋が神殿の周りを囲んでいたので、それらがあまり見えない角度を探して写真に写すので精一杯っといった感じである。タイミングの悪い時期に来たなと思っていたが、2年前に来た人の話によると、その時も工事中であったらしい。そして忘れてならないのが、この地を舞台にした聖闘士聖矢というコミックがあるが、予めiPodに入れておいたそのオープニングビデオを見ながら、男のロマンに浸った。やがて夜8時ごろになり、空がまだ明るいのにもかかわらず閉館時間となってしまった。もっと働けよ、ギリシャ人!と思いながらも、観光客は残念そうに丘を下って行った。食事であるが、意外とおいしくない。タコのグリルを注文が、タコをグリルして塩とレモンで食べるだけであった。また客引きがすさまじいので焦らずいろんなレストランを見ながら値段交渉して選びたい。さてネガティブな話はこれまでとして観光ポイントと挙げると神殿近くにあるアクロポリス美術館は1ユーロなので、ぜひ足を運ぼう。アカデミア大学・図書館では有名な哲学者を描いた美しい壁画と柱の上に立つアテネの女神を見ることができる。またミニ機関車バス(!?)の利用がお勧めだ。効率よくアクロポリス周辺を見回ることができ、その他の場所へは地下鉄でアクセスすれば良い。ゼウス神殿はパルテノンと違って工事されてないため全体像を見ることができる。ちなみに私はこの近くのアドリアヌス門の前でぼったくりに出会った。またエヴァンゲリモスという、一部のファンを魅了しそうな微妙な駅名も存在する。
哲学の精神はいずこへ
さらに意外というかショックだったのがアテネ人たちである。哲学発祥の地だから、思慮深く穏やかなGentleMan達がたくさんいると思ったのであるが実際は全く逆である。前述の通り、レストラン街は客引きでやかましく、私が国際バスターミナルに行ったときの窓口の係員は、微妙な英語で怒鳴っているような口調で喋ってくるし、おかげで気が焦って切符を買い間違えかけた。Hostelで出会った日本人女性は、今日、電車内でひったくりにあったらしい。話によると彼女は数ヶ月ずっと旅をしている玄人のBackPackerで今回初めて被害を受けたらしい。その手口は非常に巧妙で別の欄でくわしく紹介したい。私自身も初めてぼったくりをやられそうになる経験をすることになる。それらをさらに越える驚きは、街中でごく普通に手に入れた観光者向けのアテネ市内用のパンフレッである。観光ガイドの欄でナイトクラブ情報が大々的に広告されているのである。かなり目を疑ったが、よく読んでみるとストリップクラブや売春などの情報が紹介されていた。ギリシャではストリートガールを除き合法らしい。ヨーロッパでは結構合法な国を見うけられるが、まさか哲学の聖地ギリシャで公式観光ガイドブックに掲載されているとは思いもよらなかった。よく見ると無料で手に入るアテネ地図にも多くのストリップの広告が載っていた。そんなわけでそれら全てを含めてアテネの旅はギリシャに対する先入観をかなり変えさせられた旅となった。この地でソクラテス、プラトンの哲学精神を垣間見ることができなかったが、きっと観光客が行かないような場所であれば、私が期待していたギリシャ人に出会えたのであろう。