<<<<  前のページへ  ||  [目次へ行く]  ||  次のページへ  >>>> 
~ Stato della Città del Vaticano ~
■ 世界遺産:ヴァティカン市国 ■
建物自体が芸術作品

さすがはカトリックの総本山である。間違いなくルネッサンス最高峰の教会で、建物自体が全く隙のない完璧な芸術作品である。すべての大理石が透き通る様に美しく、ミケランジェロを代表とする各彫刻作品も素晴らしい。ほとんど教会において、その内部は日光が入りにくく暗い雰囲気があるが、このサン・ピエトロ大聖堂(basilica di san pietro)は十分な光が差し込んでいて、白色をベースにした大理石の色がよく映える。また大理石の模様、壁画、装飾、照明、文字の装飾がうまく組み合って、建物の巨大さや壮厳さを醸しだしている。とにかくぱっと見てどこにも染み、ひび割れ、ほこりなど見当たらない。まさに神が宿ると感じさせる建造物である。ここを訪れた後クリスチャンになった人間も少なくないだろう。入場に当たって注意すべきことは、神聖な場所に入るということなので長袖長ズボンを用意しておいた方が良い。待ち時間であるが、だいたい15分から30分ぐらいだろうか。サン・ペドロ広場の正面向かって右側のほうへ、人の列が延々と続いていた。その巨大な広場には円形状に円柱が284本並んでおり、その回廊の屋根の上に140人の聖人の彫刻像が並んでいる。ほとんど誰もそれらへ注意を払うことはないが、それぞれ単体で見たとしても超一流の彫刻であるとわかる。暇そうで寂しそうな美術館に一つずつ分け与えたいほどだ。後に発見したショートカットであるが、ヴァティカン美術館の出口がサン・ペドロ寺院の左側の通路へと繋がっているため美術館へ先に行くと2度並ばなくて済む。
ヴァティカン美術館とシスティーナ礼拝堂
キリスト教系芸術の最高峰のコレクションを見ることができる美術館で、入り口が少々わかりにくかったのであるが、広場から一度出て壁伝いに右側へずーーっと迂回していくと入り口が見えてくる。美術館は複合施設となっており、20ほどの博物館、美術館を鑑賞通路順に進み、最後は礼拝堂へと繋がっている。用は絵画や彫刻を始めに観て最後にシスティーナの壁画のフレスコ画を見ることになる。一番始めに訪れる場所にはグループ観光用にツアー案内者が各アートの写真を貼ったボードを利用して、観光客に事前に説明できるようになっていてそれらのボードがあちこちに立ち並んでいる。そこでの予習が終わった後、人々は次の部屋と進んで本格的に無数のコレクションを鑑賞して行くのであるが、その在り様はまさに宝の山である。ほとんど目に留まらないような無名の作品といえどもすべて一級品の完成度を誇っている。30分ほど進んだところに、ラファエロのアテナイの学堂の壁画が見ることができる。しかし、ずっと壁画が続く途中にあるので注意してみないと見逃すかもしれない。終盤の礼拝堂へと続く通路の壁、天井にはすべて絵が描かれており、無地の平面を見つけるほうが困難なほどだ。最後の部屋に当たる礼拝堂では注目のミケランジェロの天井画、祭壇画が見れる。まさにアート尽くしでお腹一杯になった気分である。礼拝堂を出た後の感想は、すべての空間がアートで埋め尽くされている最強の美術館であると思った。あえて例えるならば、ローマに来てここを見ないということは、ショッピングセンターで買い物し、支払いも済ましたにも関わらず、その後、袋に入った商品をレジに置き忘れて帰ってしまうぐらいの痛手である。しかしながら最終入場は4PMで、且つ日曜日や祝日は閉館日であることが極めて多いので見逃す可能性が全くないとは言えない。私はラッキーだったのか入場口で5分しか待たなかったが、普通30分ー1時間待ちするらしい。またどれだけ早歩きで鑑賞しても1時間以上かかる。朝一で出かけるのが観光を制する王道である。