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~ ESPANA - Madrid ~

■ マドリッド2 ■
real academia de san ferndo

マドリッド2日目の早朝、王立サン・フェルナンド美術アカデミーに向かった。プラドに次ぐ質の高さとあり有名な絵画を見ることができる。というはずだが、筆者にとって、すでに数多くの美術館を回った後なので特に印象に残る作品はなかったが、3ユーロと安いので気軽に立ち寄ってみよう。

Chocolateria San Gines
マヨール広場近く創業1894年の老舗のカフェでチューロス(揚げ菓子)とチョコラーテ(ホットチョコレート)で地元の人にも人気の店だ。カリカリに揚げられた揚げ菓子に濃厚なホットチョコレートをつけて食べる。なかなかおいしく女性にお勧めのお店である。朝から結構混雑しているので、席に着いて食事をするのは難しい。カウンターで立ち食いするならすぐに買えるので臨機応変に対応しよう。価格はセットで4ユーロほど。
ガイドツアー
毎週日曜11時にスタートする日本語のガイドツアーがある。値段は3ユーロでマヨール広場内にある観光案内所で申し込める。所要時間は2時間弱とちょっと長めで、徒歩でマヨール広場周辺、王宮(parque del retiro)、商店街等まわる。参加人数はシーズンによるみたいで20人のときもあれば1人の時もあったという。私が参加した時は合計4人で、ガイドの人はとてもいい感じの人で、熱心に案内してくれた。ふと思ったことは、ガイドに対して「日本語お上手ですね。どこで覚えたのですか?」という質問は1万回ぐらい聞かれているんだろうなと思った。ちょっと気の利いた質問を用意しておくと良いかもしれない。ちなみに奥さんはスペイン人だ。
食事その2  マヨール広場周辺
ガイドツアーで知り合った日本人3人と一緒に、マヨール広場から北に向かって延びた道の右手にあるにパエージャ専門店でランチにした。パエージャとは様々な具を入れた炊き込みご飯全般のことで、日本食で言えばかやくご飯のようなものだ。前菜のハモン・セラーノと言う生ハムはとろけるようでとてもうまかった。イタリアのハムは風味重視だったがスペインのハムは脂肪分が多くとろけるような感じである。問題だったのは、メインディッシュのパエージャで米に僅かに芯が残るように炊かれていたものだった。これが我々日本人の口には合わない。本場バレンシア地方では芯の残ったものは炊き方が悪いものとして嫌われているのでおそらく、バレンシア風パエージャ専門店に行くべきだったのであろう。
museo nacional del Prado
プラド美術館は世界でも最大の規模と内容をもつ美術館で、主に15世紀以来の歴代のスペイン王家のコレクションを展示している。日本で聞いたり紹介されたりしたコレクションはあまり見当たらないが、他では見られないユニークな構図で野心的なテーマを描いた絵画を多数閲覧することができる。作者はたまたま関西系のテレビ「ビーバップ!ハイヒール」と言う番組で絵画特集を見て予備知識があったため、実際それらの絵画を目の前にしたとき、すごく親近感があり感動もあった。やはり美術館に行く時は、絵画にまつわる知識、ウンチクを知っておくともっと深く楽しむことができる。逆に言うとそういうことを知らずに見ると、その作品がなぜ凄いのか、なかなか理解しづらいであろう。残念なのが写真撮影不可なので館内にあるみやげ物店で6ユーロで買えるパンフレットのようなものを買っておこう。帰国後、自分がどのような素晴らしい作品を見たのか確認できる。代表作は、ブリューゲル「死の勝利」、ゴヤ「裸のマハ」、フランシスコ・デ・ゴヤ「わが子を食うサトゥルヌス」、ディエゴ・ベラスケス「女官たち」、ヒエロニムス・ボス「7つの大罪」、エル・グレコ「胸に手を置く騎士」など。マドリッドに行ったならば必ずここを訪れよう。
レティーロ公園
プラド美術館の東側に巨大な敷地の広がるレティーロ公園がある。15分ほど中央に向かって歩くと、大きな池と複数の建物が見られ、大勢の人々と出店で賑わっており、遊覧ボートに乗ることもできる。池のすぐ側にあるベラスケス宮殿が素晴らしかったが、そこらか5分ほど歩いた所にあるガラスの宮殿は中に入ることもできずたいしたこと無かった。公園内の道はそれほど複雑ではないが、道案内のサインがほとんど見当たらないので、よく地図を見ながら散歩を楽しもう。ちなみに帰ろうとするとき私は南出口に向かったつもりが東出口に出て時間ロスしてしまった。
マドリッドの闘牛事情
ガイドブックに闘牛場の情報がなかったので半分諦めていたが、午前中のガイドツアーで情報を手に入れることができた。本日行われていたような仔牛を相手にするシーズンオフ試合は満席にならないのでチケットの予約はいらないし、仔牛と言ってもかなりデカイし旅行者にとって十分楽しめる条件である。 マヨール広場から地下鉄で北東の方角へ20分ほど行ったベンタス駅で下車。Plaza de Toros de las Ventasという闘牛場である。毎週末(日曜日のみかも)、競技が行なわれているらしくシーズンを除けばチケット予約しなくても入場できる。私が行った時も席は6割ほどしか埋まっていなかった。実は動物保護団体の影響と人気の後退で現在多くの闘技場は閉鎖に追い込まれている。2007年にはバルセロナで唯一の闘牛場も閉鎖されたらしい。というわけで、チャンスがあればマドリッドで闘牛ショーを見ておこう。
さて現地に7時到着予定をしていたが意外と地下鉄移動に時間がかかってしまい、結局7時半ごろに到着してしまった。闘牛場入場口には人の列も全くなく、係員にチケットはどこで買えるかと聞くと、「遅かった、もうショーは始まって、チケット販売は終了した。」と言われて、ショックを受けながら、頼むからどうにかして入れてくれとゴリ押ししていると、「お前一人か」と言われて。そうだと言うと、予備のチケットらしき物をポケットから取り出して、これを持って中に入って2階に向かえと言われた。そしてチケットはいくらだと聞くと「Just Go」と言われて全然意味がわからなく、とりあえず闘牛場に入った。チケットをよく確認してみたが、どう見ても支払済みの正規のチケットである。そう、彼はなぜかタダ券をくれたのである!自分のミスで遅れてきたのにもかかわらず、結果的にタダで入場できてしまった。またもや旅の神に助けてもらえた感じである。そして中にいた係員の指示に従ってドアを開けて入ると、円形状の闘技場内が現れた。そこで席に着くのをしばらく待たされた。おそらく試合中に立って歩いて他の客の視聴を妨害しないためにであろう。よって一度席を立ってトイレなどに行くと戻ってこれるのは次の試合前の休憩時間のときである。
マタドーラのコンボ攻撃

試合の流れは、まず1匹の闘牛が入場してきて、Picadorと呼ばれる槍士が馬上から牛の肩の瘤に槍を突き刺し牛を弱らせ、頭を下げさせる。それから数人の闘牛士が現れ基本的にその中のスターのような人物が相手をして他の闘牛士は彼のサポートをするような形で試合は進む。攻撃がヒットし、闘牛の背中に数本の槍のようなものがドンドン突き刺さっていき、その傷口から流れる大量の血を初めて見たとき、何とエグいスポーツなんだと感じた。私のスペインの友達が言っていた通りで、楽しいというよりは惨いという思いのほうが強い。それでもビールを飲みながら何試合か見ていると慣れてきて、だんだん地元の人のように楽しめるようになる。ルールやテクニックに伴い試合後の結果の点数が発表されるが筆者にはその細かいルールがわかるはずもない。ただ、赤いマントでいかに牛を興奮させ、闘牛士のそばで突進を連続的に繰りかえさせることができるかがポイントになるらしい。言い換ええるならば、カプコンゲームのストリートファイターに代表される、いかに連続コンボを決められるかが楽しみどころというわけである。2コンボは普通ぐらいで、3,4コンボぐらい決めると「オッ、レ!!」歓声が沸く。その過程の中で長槍のようなものが牛の背中に突き刺さっていき、だんだん牛の体力が減っていく。最後に長剣で背中に奥深く刺されて、ついに牛は動けなくなり足が震えだしてその場に倒れる。それで試合終了となり、他の人間が現れ短剣で脊髄にザクリと刺して完全に殺し、馬2頭がその死骸を引きずって闘技場外に持ち運び、トイレ休憩となる。これが一晩に8試合、2時間ほど行なわれる。最後の試合では、スーパーコンボがヒットして観客総立ち、拍手喝采になって、情熱の国スペインを垣間見れた瞬間であった。長い間コンクリートの席に座っているとおしりが痛くなるので、クッション代わりになるものを持ってきたほうが良い。流血する格闘技を見ても全く動じない野性的なカップルにお勧めのエンターテイメントである。