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列車とバスのユーロパスについて
筆者はEuroPassを一つも買わずにヨーロッパを旅したが理由は以下の通りである。

Eurailは、はっきり言ってほとんど得をしなく、その元を取るためには飛行機を一切使わずかなりの都市数を訪れなければならない。例えば一番安いパスで、5カ国間5日間260ユーロ(約4万4千円)がある(季節や年齢によって値段が若干変わる)。筆者の経験上、都市間のチケット代平均値は40-70ユーロであるので、上記の場合だと1日ごとに遠くの都市へ移動しないと元が取れない計算にある。しかも、確実に飛行機で行った方が良い場合があるわけで、ほとんど得をしないことがよくわかる。
ドイツが発行するBahnカードは結構お買い得で、ドイツ国内の駅から国内外の路線を問わず購入すると約30%-40%Offになる優れものである。ただし、Bahnカード購入のためには、予め顔写真を用意し駅に行って申込書に記入しなければならない。仮カードはその場で発行してくれるが、本券は後日郵送される。

EuroLinesはたしかにお買い得であるが、原則的に国境を越えるための路線のみに有効で、且つ、同じ都市を2度以上訪れるときにはパスは適用されない。おそらくローカルバスを使うとき少しは割引が効くと思うが、各国の1日券はすでにかなりお得である。次に中欧ヨーロッパは物価が安いためバス料金も安く、はたして本当にお得になっているのか疑問がある。最後に系列の違うバス会社でそのパスを使えるかどうかわからないことで、例えばポルトガル、リスボンからスペイン、バルセロナ行きに使用したバス会社の場合、EuroLinesのサインがどこにもなかった。スロヴァキアの超ド田舎に行った時でさえ、バスのパネルにはEuroLinesと書いてあったぐらいなので、もしパスを持っていたとしても上記のバス会社では使えなかったかもしれない。

一つでもパスを持っていると、その交通手段を何とか利用しようと執着してしまうので、行動範囲やスケジュールに自ら制限を作ってしまう。よってパスを購入する時は、そのことを十分考えてから購入しよう。

Eurail(電車、列車)
http://www.eurail.com/eurail-select-pass-5-countries?currency=usd
EuroLines(バス)
http://www.eurolines-pass.com/planyourroute.html