サン・パウ病院(Hospital de Saint Pau) サグラダ・ファミリア聖堂からひと駅行った所に世界遺産に登録されている稀な病院がある。外観は1930年に完成した教会建築のような装飾で、その内部を覗くと最新鋭の設備が整っており、患者も医師もいて今もなお機能を果たしている。病院ではあるが気軽に立ち寄れる雰囲気があり、中央にはベンチのある小さな公園もあるのでぜひ立ち寄ってみよう。アメリカのLAに行った人ならばUCLAに似た雰囲気がある建物と感じるだろう。帰りに道路から奇妙な形をしたオフィスビルを見えて、近くまで行って見物しようと思ったが、これが予想以上にでかい建物で歩いても歩いてもなかなか辿り着かなく、結局30分ほど延々と歩くことになってしまった。そしてとうとう夕暮れ時になってしまい、体力の限界にきた私はビルの写真だけ撮って引き返すことにした。未だに何のビルなのかわからないままだ。ちなみにもう一つの世界遺産のカタルーニャ音楽堂に行くのを忘れた。 サグラダ・ファミリア聖堂(Temple de la Sagrada Familia) 幸か不幸か、上記のビル探しのため大幅に無駄な時間を過ごしてしまったことがここで得をすることになる。聖堂に到着するころには夕方7時過ぎだったため閉館しただろうと半分諦めていたが、まだ多くの人々が入口で込み合っていた。けれども、みな入場券を購入せず入館していたので不思議に思いながら中に入ってみると、どうやらフリーコンサートが開かれていて聖堂内は観客でいっぱいだった。30人ほどのコーラス隊とピアノによる演奏で、聖堂内の音響効果を生かしたショーであった。再び旅の神様のおかげでタダで聖堂内に入り偶然コンサートを視聴できたという大満足の一夜であった。翌日聖堂の外観の写真を撮るためもう一度訪れた。お勧めの穴場は道を挟んだ正面にある公園の池からの眺めで聖堂全体を写真に収めることができ、それを知っている日本人ツアーと韓国人ツアーがここにやってきて写真を撮っていた。