■　番外編　ミュンヘンのオクトーバーフェスト　■
世界最大規模の祭り
私はドイツを去るちょうど1週間前にオクトーバーフェストに参加することができた。このイベントは収穫を祝い出来立ての酒を楽しむという伝統的行事である。詳しい歴史はWiki等で調べてもらいたいが平たく言うと、世界最大のビール祭りで9月の最後の週から10月の第1週目までの2週間、朝9時から夜の10時ごろまで永遠とビールを飲みまくるイベントである。ヨーロッパ諸国のみならず、全世界からこのフェスティバルのためミュンヘンを訪れ、毎年約600万人の来訪者、600万リットルのビール、20万個のソーセージを消費するそうだ。また、この日に限って高アルコール度の特別ビールを醸造しているので酔いやすい。
会場への行き方
会場のテレージエンヴィーゼは42ヘクタール（東京ドーム約9個分）の広大な敷地で行き方は至って簡単。地下鉄でhauptbahnhof駅まで行き、そこから地上に出て道路上を走っているトラムに乗り、西へ3駅ほど行ったHermann-Lingg strabbeで下車。そして南に向かって５分ほど歩く。あちこちで会場に向かっている人々に出くわすのでさほど迷わない。会場内にはビールを注文できる数個の巨大テントと仮設遊園地がある。入場は無料で、飲食物を買う時や乗り物に乗るごとに支払う。ちなみにジェットコースターの周りにはあまり近づかないほうがよい。もうお気づきの読者もいると思うがベロベロに酔っ払った人間がジェットコースターで脳みそをフル回転させられると空中からゲロを散布する可能性があるからだ。
このイベントの楽しみ方
酒が飲めない人に関してだが、いちおう会場の雰囲気を楽しむことができる。しかし、おそらく30分もすると全く興味がなくなってくるので、少しでもいいから酒を飲むように努力しよう。注文できるビールのサイズは1リットルだけで（白ビール等、種類によっては0.5リットル）、お勧めの料理とビールは豚すね肉のローストSchweinehaxe、ソーセージWurstとミュンヘン名物Weizenbier（ヴァイツビア：白ビール）だ。注文が難しければ写真を見せるか、隣の人の食べているものをくれと言えばよい。外の模擬店でもホットドッグやフライドポテト等買えるが結構まずい。週末は来訪者で鬼のように混雑してテント内の空席を見つけるのはほぼ不可能なので、早朝から行くか週末を避けた計画を立てよう。特に第1週目の土曜日は祭り好きのイタリア人が数多くやって来てテント内を占領するので、ドイツの地でイタリアの歌がテント中に鳴り響く。実際私は土曜日の昼過ぎに行ったが全く席が見つからなく、翌々日の月曜日に行くと会場は再び混雑していたが数分で席を確保することができた。酒を飲めるたくさんの仲間と行くのがこのイベントを楽しむ最大のコツである。もう一つ注目すべきことは、多くのドイツ人達がダンドルと呼ばれるバイエルン民族衣装を着て参加している。男性の服はいまいちかっこ良くないが、女性の華麗なドレスに目を奪われること必然なので、カップルで行く男性は十分気をつけよう。また彼女らの腰に巻かれている帯の結び目の位置で彼氏募集しているかしていないか判別できる。（左右どちらがどうか忘れてしまった。日本にもぜひ導入してほしいシステムであろう。）